2011年4月24日日曜日

義歯設計も3D時代 デンタルサポート

 訪問歯科診療支援のデンタルサポート(千葉県美浜区)は、3次元CAD(コンピューター利用設計システム)を使った義歯の製作サービスを本格展開する。千葉県柏市の東葛テクノプラザ内に義歯の製造開発拠点を設置しており、国内の歯科医院だけでなく、中国やロシアなど海外の富裕層向けの歯科医院や歯科技工士への営業を始めた。日本企業の「切削?加工機械技術」と歯科技工士の「匠(たくみ)の技」を融合した“日本発ブランド”の確立を目指す。

 高齢者や体が不自由で通院がままならない人たちを対象に、グループの歯科医院の歯科医師、歯科衛生士がチームとなって自宅や入院先の病院へと出向く「訪問歯科」。この分野を切り開いたデンタルサポートの寒竹(かんたけ)郁夫社長が、次に挑むのは、日本の歯科技工技術のグローバル展開だ。

 義歯の新サービスは、アレルギー反応が出にくいというジルコニアと呼ばれる素材を使用。この新素材にも対応し、効率化?大量生産が可能になる日本製の装置を導入し、納期短縮やコストダウンを図る。仕上げ工程は、日本の歯科技工士の「匠の技」を活用し、自然な仕上がりを目指す。

 「北京や上海などの新興富裕層の間では、審美的な歯科治療のニーズがあり、日本製の義歯が受け入れられる可能性が高い」(寒竹社長)といい、中国の富裕層を顧客層に持つ歯科医院や、日本で学んだ経験を持つ歯科技工士らとの連携を模索する方針だ。

 同社が海外展開を狙う背景には、日本の歯科技工士は優秀な技術を持ちながら国内市場の縮小により、厳しい状況に追い込まれていることがある。経済発展と人口増加を続ける新興国への輸出や、現地生産を実現し、顧客層を増やそうという狙いだ。

 デンタルサポートは、高齢者らへの訪問歯科診療支援を中核業務に据えるほか、同社が運営する高齢者専用住宅では歯科?医科?介護を連携。「医療?介護分野のワンストップサービス」の提供を目標にしている。

 平成21年3月期で67億円の売り上げを計上しており、新たに3次元CADを使った義歯製作サービスを収益の柱に育て、100億円のグループ売上高を目指している。

 寒竹社長は「予防医療など新しい技術やサービスをグローバル展開していくことで医療や介護を国のコストではなく、次代を支える産業としてとらえることができるはずだ」と話している。

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引用元:ドラゴンネスト rmt

2011年4月15日金曜日

日経平均大幅反落、米株大幅安と円高でほぼ全面安

 [東京 28日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は大幅に反落した。ユーロ圏経済の安定をめぐる懸念を背景に米株価が下落したほか、外為市場でユーロ/円をはじめクロス円が円高に振れていることからほぼ全面安となり、日経平均は一時300円超下げた。
 前場は、短期筋のほか生保など機関投資家による持ち合い解消売りも観測されたが、国内?海外勢による押し目買いも見られる。米経済指標が改善を示す一方で欧州への懸念が広がっており、あす休場の東京市場では目先の方針について判断しにくいという。
 前場の東証1部騰落数は値上がり107銘柄に対して値下がり1525銘柄、変わらずが38銘柄。東証1部の売買代金は9069億円に増加した。
 27日の米株式市場は、格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)によるギリシャとポルトガルの格下げを受け、ユーロ圏経済の安定をめぐる懸念が高まったことから大幅に下落した。東京市場では、米株安に加え、ユーロ/円などクロス円で円高が進んでいることから売り先行。その後は一進一退となった。ある市場関係者は「下値を確認した後、どのぐらい切り返せるかがポイント」と指摘する。前場は、短期筋のほか生保など機関投資家による持ち合い解消売りも観測されている。
 米株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ?オプション取引所(CBOE)のボラティリティー?インデックス(VIX指数)は約31%上昇し、1日としては2008年10月以来の大幅な上昇率を記録した。日経平均の予想変動率(インプライド?ボラティリティ)は上昇。国内証券の株式トレーダーは「小幅な投げ売り」との見方を示している。
 前場の日経平均は1万0900円を挟んでもみあった。大手証券の株式トレーダーによると、午前9時半以降に一段と下げてから国内?海外勢が押し目買いを入れていたという。東京市場はあす休場で、株価が世界的に大きく下げた後、きょうの取引では買い戻しが入るとの見方から、主力株を中心とする買いが見られるという。ただ、「買いの規模はそれほど大きくない」と同トレーダーは話している。
 市場筋によると、海外勢のオーバーナイトの注文は総じて売り越しだが、規模は大きくないという。市場では「これでユーロ圏の利上げが遠のいたとみれば、株式市場にとってはポジティブとも受け取れる」(外資系証券)との強気の声もあった。27日に発表された4月米消費者信頼感指数は3月から上昇し、リーマン?ブラザース破たん以来の高水準となったほか、S&P/ケース?シラー住宅価格指数が2月の主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数は、3年強ぶりに上昇した。先の国内証券トレーダーは、あすの休場を前に「判断しにくい」と述べている。
 決算絡みで個別銘柄が物色される展開も期待されたが、地合いの悪さから全般的な売りに押された。シャープ<6753.T>は27日、2011年3月期の連結営業利益が前年比131.2%増の1200億円になる見通しと発表した。しかし、寄り付きから売りが先行し、前場は2%超下げた。
 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)
日経平均 日経平均先物6月限 
前場終値 10935.99 (-276.67) 前場終値 10940 (-270)
寄り付き 11005.51 寄り付き 10900
安値/高値 10882.40─11008.88 安値/高値 10870─10940
出来高(万株) 118587 出来高(単位) 42591

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引用元:arad rmt